なつのことば(本編)

等身大のわたしが綴る、等身大の毎日たち。

「あたし、大勢の中に埋もれていたいんだ。」

 

こんばんは。夏帆です。

 

実は(と言うほどのことでもないけれど)、

8月4日から9日まで東京にいました。

 

今回の目的は、一言で言うと「お礼参り」。

就活はもとより今までお世話になった方に会いに行っていました。

 

今回は滞在が短かったこともあって会えなかった方もいるので

近いうちにリベンジを…!!!と思っています。

 

 

さて。

きっと多くの方が知っていらっしゃると思うのですが、

私は東京での就職を志望して就活を進めていました。

 

「東京で就活をしてどうだった?」とよく聞かれるのですが、

1秒ほど考えた後やっぱりいつも口から出て来るのは

「楽しかった」という言葉。

 

もちろん辛いことも悔しいこともあったけれど、

全部ひっくるめても「楽しかった」んです。

 

就職先を福岡にある会社、はぐくみプラスにしたことは

今もこれからも一切後悔するつもりはありません。

 

東京での就職を納得して辞めたつもりだった私。 

 

(目次機能に挑戦してみた。\\\\٩( 'ω' )و //// )

 

1.でも、心の引っ掛かりは取れなかった。 

 

・たくさんの人と仕事上でもプライベートでも出会いたい

・“未知のもの”に出会い続けていたい

 

そんな理由で東京での就活をしていた私。

でも、言ってしまえばこの理由は、東京じゃなくても叶えられたんです。

 

で、福岡での就職を決めた私。

 

でもだからと言って「東京じゃなくてもいいじゃん」って思えたかというと、

少し違ったんですね。

 

確かに私の求めている環境や人は、「東京じゃなくてもいい」。

 

だけど、確実に、何かが引っかかっている。東京がいい理由が何かある。

 

その「何か」が分からず、奥底でずっとモヤモヤもやもや。

 

 

「自分がどうしてそんなに東京に執着してしまうのか分からない。」

そんな気持ちと、ずっと葛藤していました。

  

 

2.だから、もう一度東京へ行ってみた。

 

これが、今回8月4日〜9日の東京滞在です。

 

元々の目的は、最初に書いたように「お礼参り」のため。

(まさかこの東京旅が解決の糸口になるとは思ってもいなかった。)

 

久しぶりに会う友だち、先輩、人事さん…。

これでもかと色々な話をして、また会おうねと手を振って。

 

やっぱり来て良かったと思うと同時に、次会えるのはいつだろうと寂しくもなったりした私は、いろんな気持ちを抱えながら新宿の人混みの中にいました。

 

 

3.人混みの中に立ち尽くして気づいた本当の気持ち。

 

バスタ新宿に向かってキャリーケースをごろごろと引きながら、

頭の中でぐるぐると考え事をしていました。

 

 

なんで東京に惹かれるんだろう…

東京の方が生きやすい気がするんだよなぁ…

なんで生きやすいって思うんだろう…

人混みに呑まれるこんな世界で…

こんな大勢の中のひとりなのに…

 

 

 

と思ったところで、ふと分かったんです。

 

大勢の中のひとり。目立つことのない私。

 

 

「そっか、あたし、大勢の中に埋もれていたいんだ。」

 

 

 

人の前に立ったり、目立つようなことをすることが昔はとことん嫌いだった私。

「人並みの・普通の」モノ・コトを選んで、

きっと「人並みの・普通の」人間にならなきゃと思っていたんです。

 

でも、大学生になった私にはやりたいことがたくさんあって、

それをやったからと言って誰に咎められることも注意されることもなくて、

自分の好奇心のままに行動を起こすことができた。

 

 

ただ、咎められないから楽になれたかと言うとそうでもなくて。

元々「目立たないように」と生きていた私にとって、

「あの人はちょっと違う人」

「私とは違って行動力がある人」

と周囲から(褒め言葉であっても)思われることは、

なんだか周りから浮いているような気のすることだったんです。

 

 

 

「私の居場所はここにはない。」

 

過剰ですが本当にそう思っていました。

友人も知り合いも福岡に多いからこそ持っていた感情かもしれません。

 

 

でもこれが東京になると、どこもかしこも人だらけで本当にいろんな人がいて、

「自分なんてこんなに大勢人間がいる中のたった一人なんだ。」

「東京にいれば私なんてただの伊藤夏帆だ。全然目立ってない。」

と思えてくるんです。

それだけで、気持ちが楽になっていました。

 

自分のしたいことを実際に行動に起こしても、誰にも何も言われない。

私は目立たずに大勢の中に埋もれた人間でいながら、自分のやりたいことを追求できる。

 

だから、東京に行きたかった。

 

 

実行すると目立ってしまうようなことをやりたい、だけど目立ちたくはない…

なんてほんとヘンテコリンな理由だとは思いますが。

何はともあれ、とてもとてもスッキリしました。

 

4.さて、どうやって生きようか。

 

まずは私の考え方を少し変えるべきだと(これを書きながら笑)思いました。

 

どこにいたって私はただの伊藤夏帆だし、私は私です。

それに、私にはたくさんの「大切にしたい人たち」がいます。

そんな「大切な人たち」の存在こそ東京だとか福岡だとか関係なく、

きっと私の居場所(心の拠り所)なんです。

 

福岡にだってまだまだ出会っていない人がたくさんいる。

私の今の「人間関係の幅」の中で目立っているかどうか決めるって、

それこそ井の中の蛙ですよね。

 

だから、この「幅」もこれからもっともっと広げていきたい。

 

いろんな人に会って、

いろんな話をして、

いろんなことを知って、

いろんな自分と人とを感じて。

 

福岡でもまだまだ「大勢の中で埋もれている自分」に、会いに行こうと思います。